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四国芸術運動会について

お申し込みは以下のフォームから お申し込みはコチラ フライヤーダウンロードはコチラ 【徳島芸術運動会 アート×ハッカソンとは??】 芸術家ヨーゼフ・ボイスは、従来の芸術概念を拡張して、私たち一人ひと りが社会という彫刻をつくるアーティストであると提唱した。ボイスが言う ところの「芸術家」=「自ら考え、自ら決定し、自ら行動する人々」。 その 意味は正しい事を、正しい時に正しくできる人。 それまでのルールに従うだけの人ではなく、新しい ルールを作る為に自ら 行為する人。従来の価値観を批判するだけではなくて、自ら新しい価値観を 作り出す人。 しかし正しい事とはなんだろうか。会社にとって正しい事、あるいは社 会、環境、それぞれの尺度がある。そんな難しい事は他人任せに静観するの も良いだろう。しかしその課題に取り組む事こそが芸術家として生きる事 だ。 自分は芸術家ではないと、ほとんどの人はそういうであろう。そういうも のとは縁遠いところで生きて来たと。しかし上記の概念に照らしてみて自分 が、それと無関係に生きていくことができなくなってると感じるのでないだ ろうか。 自分の思考地平を今一歩広げてみよう、広げてみたいと思う人にそのチャ ンスを作ってみたい。今回、我々はその一つのきっかけとして、徳島芸術運 動会 アート×ハッカソンを企画した。 ぜひ、たくさんの方にこのチャンスを体験してもらいたい。  【 目 的 】  国内においてアートシーンを動かす試みとして、アートハッカソンが取り入れられている。 アートハッカソンとは、IT技術者や企業などで行われるハッカソンをアートに応用したもの で、さまざまな参加者が、テーマに対して決められた時間内で自分の持つのスキルを出し合 い、作品を生み出す参加型イベントである。 参加者は限られた時間のなかで、コンセプトメイキングや作品の形態などの議論を重ね、作 品の方向性を収束させて実現可能な作品づくりを目指す行為は、創造の刺激となることはも ちろん、チームビルディングや組織運営力を向上させる環境としても最適である。 また、地方の都市においても、外部との新しい才能と交流するチャンスであり、参加者に とっても自分にない新しい知見や体験をするチャンスとなる。Future=Dream x Tech x Art(Design) 安宅和人が著した「シン・ニホン」には、まちの未来を語るときに、夢を持った者が技術(技 量)を使って、その感性を発揮することが必要であり、またその場づくりが求められる。そ こでは共同作業を通じて広く人が交流し、お互いの持てるパワーを出し合う場になるであろ う、と書かれている。アートハッカソンはそれを実現する有用な手段となる。ここから新し い濃密な交流や、地域の活性化を図る人材が育っていくことが期待できる。 また、完成した作品は、パブリックな街の空間に置く事で象徴的なまちづくりを行うととも に、一般の方にアートへの関心、リテラシーを養い身近なもとする。 先に述べた我々が創造行為を行うこと、自ら考え、自ら決定し、自ら行動する人々となる一 歩として役立つことを目指している。  【 ...

林 俊展について

3月12日より林俊展が始まります。 まずはじめに、この度NPO法人ARTS SHIKOKU理事の着任に合わせ、個展を開催させていただくこと、関係者の皆様に感謝申し上げます。 本展において用意したプログラムは大きく分けて3つあります。 まず一つめにARTS SHIKOKUの新拠点であるマチラボです。マチラボは木材倉庫を部分的に改修し、地域へ開くことを前提として計画されました。その中で地域のメンバーと協働しながら、プロジェクトは進められ、シェアオフィス+ギャラリーとしての機能を持ちながら、ローカルにおけるアートプロジェクトが今後どのような視座を持ち得るのかを思考し続ける、ある種の実験場としての役割をもっているのが特徴です。 2つめは新作を含む作品展示です。2020年より制作を開始した高圧ガスによる作品と、倉庫内のクレーンを組み込んだインスタレーションを展開します。制作はマチラボの別館となるアトリエスペースで行われ、僕がアトリエで活動する限り、作品、制作風景などは地域へ公開する予定です。 そして本展で僕が最も重要視しているプロジェクトが3つめにあたります。 プロジェクトの名前はまだ決めていません。本質的には、おそらく名前など要らないのでしょう。 いま、これをお読みの皆さんの中にはもう既にプロジェクトに関わっていただいた方もいるかもしれません。 私がまずこの地でしたいことは、対話です。 「地域創生アート」は全国に山ほどあります。けれど、僕がしたいのはそんなものではありません。 私は小松島に移住する前に、「自由になんでも撮って」と記載したマニュアルとカメラを同梱したパッケージを5つ、徳島に送り込みました。そしてそのカメラは私の知らない徳島の人々に渡るようにNPOのメンバーに伝え、拡散してもらいました。 本展ではそのカメラで撮られた成果物が発表されるわけです。わたしもまだ内容を知りません。 どのような内容で、なぜそれを、なぜあなたが撮ったのか、それを対話を通して共に明らかにしていくのがこのプロジェクトの本質であり、ARTSSHIKOKUにおける、私の役割だと考えています。 本展LIGHT OF THE DEAD は作家としての個展であると同時に、僕らARTS SHIKOKUによる、みなさんへの投げかけ、問いかけの第一投でもあります。僕らのメッセージを受け取ってくれたあなた、それを避けるも、無視するも、自由です。けれど欲を言えば、あなただけのフォームで、直球で、投げ返しをしてくれることを僕らは楽しみに待っています。 林 俊 Yoko Miura